青森県立八戸西高等学校は、青森県八戸市にある普通科とスポーツ科学科がある高校です。八戸駅の西側にある上長地区に位置します。
昭和50年4月に開校し、今年度、創立50周年を迎えます。平成13年にスポーツ科学科が設置され、1学年6学級の計18学級で、これまで13,000人を超える卒業生がこの学び舎から巣立ち、社会で活躍しております。
本校の校訓「自啓自発」は、論語の「憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず」という孔子の言葉に由来します。つまり、「自ら積極的に学ぶ姿勢を持つ」ということです。ただ与えられたものだけをこなす受け身の姿勢ではなく、何事にも問題意識を持って、積極的に問いかけていく、主体的な学習の仕方を身につけることを大切にしています。そのことが、高校生活を積極的に過ごすことに繋がると思います。
校長として生徒諸君には次に挙げる三つを常に大事にしてほしいと思っています。
一 学力の向上に励むこと。
学力は皆さんの進路希望を達成する基盤であり、学力の向上なくして進路希望の達成はありません。学校生活の中心は授業です。先生の話をよく聞き、授業に対し、真剣に取り組みましょう。苦手な教科の授業や、部活動の大会や練習等で疲れて眠いときは、授業に集中するのが難しいかもしれませんが、気持ちを強く持って授業に臨みましょう。早めに志望する大学や学部・学科、就きたい職業等の進路希望が具体的に定まれば、目標に向かって頑張るエネルギーが湧き出てくると思います。応援しています。
二 基本的生活習慣の確立を図ること。
掃除、挨拶、5分前を守りましょう。普段自分たちが使っている場所はもとより、自分が汚した場所でなくても自分が綺麗にするという気持ちを持って掃除をすることで、広い心と勇気が育つと思います。自分から積極的に挨拶をしましょう。朝の「おはようございます」という元気な挨拶が、その日一日を爽やかなものにしてくれます。それが良好な人間関係の構築につながると思います。5分前は、時間を守ることの大切さであり、信用を得ることに繋がります。
三 自分の目標に向かい、毎日地道に努力を継続をすること。
毎日継続可能な努力目標を設定して実行しましょう。「継続は力なり」という言葉がある通り、継続することにより、自然と習慣化し、毎日やるようになります。そしてその積み重ねが真の実力となります。「今できること、頑張ればできそうなこと」を地道に毎日継続していくと、そのことが予想外の成果をもたらすものです。そして、毎日継続するための強い意志と精神力を身につけることができます。習慣化してしまうまで辛抱しましょう。また、支えてくれる人への感謝の気持ちを忘れないで下さい。
令和6年度は、4月8日に新入生240名を迎え、50周年に向けての新たな歴史がスタートしました。入学式において緊張しながらも、呼名に対する溌剌とした返事や凜とした姿に、西高生の輝かしい未来への期待が膨らみます。
最後になりましたが、生徒一人一人が充実した高校生活を送り、自ら生きる道を切り拓 いていくためには、学校と家庭と地域がそれぞれの役割を分担しつつ協力し合う必要が あります。我々教職員一同はご家庭及び地域と連携しながら、心身の成長はもちろん、一人一人の進路志望達成のため教育的愛情を持って生徒を導き支援して参ります。今後とも本校の教育活動に一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
校長 坪 宏至
(令和6年4月)
|